[Photo by DoraZett]
科学に基づいた深い洞察と、実生活に活かせる実践的な知識を融合させて、犬からの声をお届けしている「犬曰く」。その専門性とユニークな視点ゆえに、今、多くの読者の方々から支持をいただいています。犬曰くを教科書代わりにして勉強会サークルを作っているファンもいるのだとか!とてもいい考えですよね!犬が好きな人なら、いつかは包括的に犬についてしっかりと勉強したい、と思っているはず。でも日々の忙しさに流されて、なかなかチャンスを見つけられない人もいるのでは?
ならばオンラインで犬曰く主催直々の勉強会に参加するのはいかがでしょう?そう、そこで「犬曰くアカデミー」なのです。自宅でリラックスしながらお勉強。場所を選ばず時を選ばず、自分のペースで取り組める!開講は2025年1月29日(水)より、毎月1回、計6回の半年プログラム。
今期で3回目を迎える犬曰くアカデミー。初開講は今から2年前。第1期、第2期と人気は上昇、両期とも50人以上が参加。純粋に犬が好きだという人、犬に知的好奇心を持つ人、そして一般飼い主さんをはじめ、しつけ教室インストラクター、訓練士、トリマーや獣医師など、ありとあらゆる分野の方々がこれまでアカデミーを受講してくださいました。
アカデミーで使う教科書は、犬曰くのおよそ1,200本のアーカイブから横断的に選りすぐった記事の数々です。これらをもとに毎月のテーマを構成、難しい主題に関しては易しく解説し、記事に書ききれなかった情報を盛り込み新たな視点もくわえてテーマを深掘り! 日本ではなかなか得られないヨーロッパからの犬世界最新情報もお届けします。
月1回のウェビナー授業だけではなく、その翌週には、講師や他の参加者と交流を深めるための、ZOOMによる座談会も開催!(参加は任意)。ウェビナーの間にできなかった質問を講師に直接投げかけることもできますし、テーマをめぐってのおしゃべりや自分の経験談のシェアも大歓迎。さらに知識を深めることができる格好の機会!
講義の内容とテーマは?
- 第一期、第二期を受講していない方でも参加はウェルカム!毎回の講義ごとに独自のテーマを設けているので、基礎から知識を得ることができます。
- 犬曰くならではのテーマをめぐってさまざまな角度からスポットライトを当てていきます。北欧における最新の犬との付き合い方や考え方、世界の犬学研究や考察をまとめて学べるチャンス!
- 講師は犬曰くライターの藤田りか子さんと尾形聡子さん。特別講師として飼い主心理学教室でお馴染みの北條美紀さんをお迎えします。
- 講義はオンライン。見逃し配信もあります。自宅で気軽に犬を学ぶことができるのがメリット。
- 講義は月に1回の6ヶ月間。全6回。20:00-22:00に開催いたします。
- 第三期、全6回のテーマは以下になります。
- 愛犬のための環境エンリッチメント
毎日をせわしなく生きる私たちにとって「暇であること」は贅沢な時間として捉えられています。しかし暇を持て余し、退屈だと感じている人にとっては苦痛にしかなり得ないこともあります。それは犬にとっても同じことですね。1日の大半を静かに過ごすように強いられる犬たちにとって、暇はやはりつらいものです。だからこそ環境エンリッチメント。動物園における動物のためのエンリッチメントは随分知られるようになりましたが、もちろん犬にも必要なのは言わずもがな!
犬のエンリッチメントについては、最近科学的エビデンスによってもその重要さが叫ばれるようになりました。ただし、どんな風に、あるいはどんなタイプのエンリッチメントを与えるのがいいのでしょうか。エンリッチメントの概念、最新説、家庭で簡単にできるエンリッチメントの数々を紹介します。 - 犬の性格とは?個性って?
人が十人十色であるように、犬にも個性や性格は確かに存在するものなのです。しかしどうやってそれをカテゴリー分けすればいいものなのでしょうか?そもそも犬の性格ってどうやって調べるの?人の性格分類と異なるものなのでしょうか?そして何が犬の性格をつくりあげるのか?遺伝?環境?
これら知識を総動員すれば、どのような観点から犬の性格を眺めるべきか、がわかるようになる!これはブリーディングのときや、子犬を得る時にも大いに役立つ知識となりますね。 - 犬も人も幸せにする飼い主の性格や特徴って?(特別講師:北條美紀)
皆さん、記事に登場することの多い性格テスト「Big5」、ご自身で試したことはありますか? 人の性格を大きく五つの領域で測定するものですが、もちろん良い性格も悪い性格も、優劣もありませんからご安心を。単純に、ご自身の性格を把握しているほうが、犬も飼い主も幸せに近づきやすいというだけです。そこからスタートして、考え方の特徴やモチベーションの持ち方など、犬と人の幸せに関わるトピックについて、いくつかご説明したいと思います。お時間に余裕があれば、皆さんと一緒に「思考の柔軟性を高めるワーク」を楽しみながらご紹介します! - 飼い主の性格と犬の性格の相互作用
飼い主の性格が犬の性格になんらかの影響を及ぼすとすれば、逆に犬の性格をみることで、あなたの性格占いができるはず!?冗談ではなく、犬学の世界では占いとは言わずとも、飼い主と犬の性格の相互作用についてたくさんの研究が行われるようになりました。飼い主が放任しすぎれば、犬はネグレクト一歩手前の状態に、あまりにも構いすぎて腫れ物のように扱う飼い主がいるとしたら、犬はむしろ精神的な幸せを得にくいかも?さらには飼い主からのこのような扱いは犬たちの性格形成に影響を及ぼすことも考えられます。そう、犬は飼い主の鏡、そしてその逆も真なり!というわけで互いの性格とその影響について深掘りをしてみましょう。 - 老犬サイエンス
昔に比べると今は犬全体の寿命が格段に延びています。それは犬たちの健康状態がよくなっていることを示すものであり、食や住環境の向上や、家族の一員として犬の健康維持を大切に考える人が増えていることのあらわれでもあります。
これは同時に老犬人口が世の中に増えているということでもあり、それゆえ「老犬とは?」についての人々の関心も高まっています。これは犬学世界でも例外ではありません。健康寿命を保つには?老化を防ぐには?認知機能の低下をどうやって測るのか、などなどたくさんの研究が行われています。そこで、この回では、老犬サイエンスと題して、老犬にまつわる多くの知見について紹介します。さらには、飼い主であれば絶対に避けることができない「愛犬の死」についても真面目に深く考えてみたいと思います。 - 病んでいる犬種、その科学的知見と倫理と大衆
日本ではなぜか「短頭種」、つまり鼻ぺちゃの犬種の倫理についてあまり語られていないのですね。でも欧米では大きく取り上げられている重要なトピックス。どんな議論が国外で交わされているのか興味ありませんか?
多くの作業犬種が生み出され、私たちの犬との生活が豊かになった一方で、極端な体型にする繁殖も行われてきました。なぜなら大衆はその極端な体型を好むからです。その一例が鼻ぺちゃの犬たち。このような繁殖は今後どこまで許されるのでしょうか。短頭種がかかえる健康問題そしてこれら犬たちをめぐる世界のトレンドについていくつかの研究をもとに紹介します。
*内容と開催日は変更する場合もあることをご了承ください
*どなたでもご受講いただけます。第1期、第2期をご受講いただいていなくてもまったく問題ありません。
第1期&第2期犬曰くアカデミー、参加者のみなさんの声
第1期から継続して受講させていただきました。どのテーマも、日ごろから自分のこととしても、お客様と接する上でも、正しく知りたいと思っていたものでしたので、とても興味深かったです。講義はアーカイブで自分のペースで見直しつつ、webの記事も併せてまた読んで、理解に役立っています。 次期も楽しみにしております。ありがとうございました。
H・Sさん(ドッグトレーナー)
犬について、いろいろな視点で理解を深める事が出来て、興味深いと感じています。人との違いや、犬というものを理解することができとても良かったです。今後も自分の犬たちの気持ちをもっと正しく理解したり、もっと深める事が出来ればと思っています。習ったことを活かして、自分の犬だけでなく散歩中に出会う犬などについてもボディーランゲージの理解を深めて周囲を見れるようになれたら、楽しく豊かになれそうです。
M・Kさん(医師)
犬のウェルフェアについて、最前線を行くプロフェッショナルな皆様の意見を耳にすることができ、本当に素晴らしく嬉しい時間でした。また、犬曰くの記事で気になっていた「愛着」の概念の今回深掘りをしていただいて、ヒトとイヌの関係について深く考えさせられました。さらには犬目線からのおやつの好み、そしておやつ選択の話など、面白い話題が盛りだくさん!私はオビディエンスをメインにノーズワークをかじっていますが、その中に組み込む事が出来るトレーニングがあり、自分の引き出しが増え、犬と楽しく過ごす糧になったと感じています。
F・Nさん(一般の飼い主)