文:尾形聡子
[photo by Jack Plant]
近年あちこちで見聞きするようになった「フレイル」という言葉。高齢化が進む現代社会において、少しでも健康でいられる期間を長くするためには「フレイル」と呼ばれる状態にならないよう予防していくことが重要だと科学的にも明確になったためです。
フレイルとは
フレイルとは「健康な状態と要介護状態の間に位置し、身体機能や認知機能の低下が見られる状態」のことを指します。日本語では虚弱、こわれやすさなどとも訳される「Frailty」という英語に対応する言葉ですが、日本では2014年に「虚弱」に代わる学術用語として日本老年医学会により提唱され、使われ始めた用語だそうです(wikipedia参照)。
要介護状態にならないようにするためには、健康な状態に戻れるさいごの期間でもあるフレイルになることそのものを予防するのが大切だとされています。フレイルを予防するにはフレイルの原因となる3要素(以下の図を参照)への対策が必要です。