犬の爪切り事情、スウェーデンから〜 その頻度、ツール、そして「なぜ切るのが億劫になるのか?」

文:藤田りか子

[Photo by hedgehog94]

歯磨きやブラッシングと同様に、犬の爪切りは日常で行わなければならない愛犬ボディケアの一つである。とはいえ、爪切りって、それほど単純なものではない。ささっとやらせてくれる犬もいるけれど、なかなか手強い相手もいる。手強いといえば、うちのラッコがまさにそうであった。その奮闘記はこちらの記事を参考にされたい。みなさんの愛犬ネイルケアはいかがだろう?定期的にお世話できている?

北欧の大手動物保険会社アグリアの調査によると、スウェーデンにおいては10人中7人の飼い主が自宅で適切なケアをしていれば起こり得なかった疾病・怪我のために獣医にやってくるという。その典型的な例のひとつが爪の損傷だそうだ。日本でも犬の爪の外傷ゆえに来院する飼い主は多いと聞く。

それほど頻繁に起こる外傷にもかかわらず、飼い主が日常どのように爪切りに取り組んでいるかの調査報告は意外に少ないようだ。そこでスウェーデン農業科学大学のエヴァ・ファニー・スベニングソンさんとヨハンナ・ホーカンソンさんは2021年にスウェーデンの爪切りケア事情を卒業論文として発表した。彼らの調査トピックスは以下の通りだ。

  • スウェーデンでは飼い主がどのように爪切りケアを行っているか、
  • 爪切りの何が難しいのか、何が一番問題となっているのか?
  • どうすれば状況がよくなると考えているか

これらを解明するために、563人の飼い主を対象にしたアンケート調査を行った。

犬の爪切りの頻度は?その優先順位は?

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