愛犬の「セカセカ」行動にブレーキを入れる

文:藤田りか子

[Photo by grahamvphoto]

犬がおもちゃをあれこれとかじったり、走り回ったり…。かと思えば次の瞬間にはワンワンと吠えまくったり…! 

「やんちゃで、元気で、楽しそう!」 

と解釈する人もいれば 

「ちょっと、ハイパーアクティブ気味じゃない?これってストレス?」 

と心配する人もいる。 

しかし考えてみてほしい。犬は人間の生きる世界で我々が押し付けるありとあらゆる不自然な条件をなんとかクリアして生きてくれている。ストレスなしに生きろ、というには無理がある。なにしろ自然にいる状態であれば、外をうろうろ歩いて探索してみたり、群れの仲間といっしょに寝そべったり。嫌なものが来れば、逃げたり隠れたりすればいい。狩猟欲を満たすために猫を追いかけても誰も文句は言わない。 

犬はちょっと前までそんな自由を満喫していた。しかし現代の都市化した人間世界にいれば、そうはいかない。外の探索は気持ちがおもむくままにできるわけじゃないし、時に独りぼっちで何時間も留守番しなければならない通りを歩けば、自分の群れ以外の知らない犬や人に出会う。それを嫌だなと思っても好きなように逃げることすらできない。なにしろたいていリードによって行動が大きく制限されている。だからつい「あっちに行け!」と吠えて相手を撃退しようとするのだが、飼い主はこの状況をちっともよく思ってくれない。時には怒られたりもする…。 

ストレスサイン、いくつかの例

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