文と写真:藤田りか子
「おいら、旅にでていくぜ」とラッコ。
ポジティブ心理学なるものが最近よく話題に上る。持続的な幸福をテーマにした学問だ。幸せになるためにはただしメンタル面での道具が必要だが、そのひとつとして「粘り強さ」そして「思考の柔軟性」を持つべし、と指摘する心理学者の記事を読んだ。諦めずに努力を続ける、しかしそれも昭和的な猪突猛進風ではなく、状況に応じて、戦略を変えていく柔軟性が持って。そうすれば、人生でかなりの成功をおさめることができる。企業のCEOやトップアスリートが共通に備えている特徴でもあるそうだ。
ちなみにポジティブ心理学と持続的幸福についてもっと深く知りたい人は臨床心理士の北條美紀さんが記事「犬を飼うと幸せになれるのか?」「犬に学ぶ、人の本当の持続的幸福flourish」を出しているので、こちらを是非参照にされたい。
粘り強さと柔軟性の重要性については、実は動物の世界でも語られていることである。動物の場合、CEOになる必要はないが、それがウェルビーイングを向上させるというのだ。さて、粘り強さと柔軟性が動物の幸せ感とどう関係してくるのだろうか?ここにある研究を示そう。犬では