文:藤田りか子
え、今なんて言った? バーニーズ・マウンテンドッグの若犬たち。[Photo by Rita_Kochmarjova/Shutterstock]
「単なる成長痛です」というアドバイス
「2ヶ月前に7ヶ月のシェパードを飼い始めました。ところが最近前脚が痛いらしく、たまに破行をみせます。そのまま放っておくとしばらくしたら消えますが、また出てくるのです。それがだいたい1〜2週間ほど続きます。ブリーダーに質問をしたら「成長痛だから大丈夫」と言われましたが、このまま放っておけば、成長とともに痛みはなくなるものなのでしょうか?」
という質問が、スウェーデンのオンラインで動物の病気相談を担当するフレデリック・ストルベリー獣医師のもとに寄せられた。ストルベリーさんはひとつため息をつき、こう説明をした。
「犬に成長痛ってないんですよ。僕はこれについては何度も何度もみなさんにお話をしているのですが…」
ストルベリーさんによると、若犬を持つ飼い主が「単なる成長痛だから少し待っているといいよ」と友人やブリーダーにアドバイスをもらい、手遅れになったパターンをこれまで