犬とコロナウィルス スウェーデンの国立獣医学研究所による見解

文:藤田りか子

Photo by Zach Stern & Rikako Fujita

3週間前に日本からスウェーデンに帰ってきた時、周りの人は私がコロナのウィルスを潜ませているのではないかとすごく警戒していたものだった。なにしろ当時スウェーデンでは感染者はたった1人しかいなかった。しかしこの10日間ぐらいで事態は一変。スウェーデンにおけるコロナ感染者はものすごい勢いで増え、ついには100人近くとなった(2020年3月6日時点)。こちらではイタリアにスキーに行くのがポピュラーなのだが、ちょうど今学校も春休みでそのバカンスを過ごした人が持ち帰ってしまったらしい。

それでもスウェーデンではほとんど誰もマスクをつけてはいないが、とりあえず消毒用アルコールは各ドラッグストアで売り切れとなった。そして、我々犬の飼い主は当然ながらこの新型コロナウィルスが犬に感染するのかあるいは犬から人へ感染するのかどうかとSNSに広がっている情報を気にするようになった。何しろついこの間香港で犬にコロナが感染していたということがニュースになったことだし…。

世間にパニックを起こさせないよう、すかさずスウェーデン国立獣医学研究所は犬猫と新型コロナウィルの関係についてその見解を発表した(3月5日)。日本でも東京都獣医師会が以下のようなプレスリリースを行っている。

公益社団法人 東京都獣医師会

さて日本にあてはまるのかどうか筆者の知識では判断できないのだが、スウェーデン国立獣医学研究所からの情報を以下に要約した。煽動的な情報に流されないよう、参考の足しになれば幸いである。

  • コロナウィルスには動物によっていくつか種類が存在しており、それと新型コロナウィルスCovid-19を混同させないように。スウェーデンにおける動物に感染しているコロナウィルスは人には感染しない(ちなみに日本における人以外に感染するコロナウィルスの種類のリストは横浜市のホームページによくまとめられているのでこちらを参照)。
  • 現在のところ家庭のペットによって中国由来のCovid-19が人に感染を広めたりするという兆候はない。香港で健康な犬からコロナウィルスの陽性反応がでたとニュースになったが、だからといってスウェーデン国立獣医学研究所ではこの見解を変えない。というのも動物はたえず周りの環境からウィルスや菌を拾っており、それは一時的に動物にとどまっているだけで感染に発展したり病気を発症することはないものだ。
  • ペットはCovid-19の感染によって病気を発症することはないと考えられているものの、感染者は人に対してと同様にペットとの接触を避けるべきだ。

【参考文献】

Det nya coronaviruset är en folkhälsofråga - SVA
Det nya coronaviruset, nu benämnt SARS-CoV-2, kopplas till en djur- och livsmedelsmarknad i den kinesiska staden Wuhan. Mycket tyder på att smittan ...

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