犬の外飼いと環境エンリッチメント〜土を掘るという機会

文と写真:藤田りか子

スウェーデンでは犬がどのように外で飼われるべきか、動物保護法に倫理的な観点で記されている以下の記述がある。

犬を外で飼う場合、運動場所には環境エンリッチメントが施されていなくてはならない

ちなみにここで記されている「外で飼う」というのは、鎖で繋いで飼うことではない。スウェーデンでは鎖に繋いで飼うのは、そもそも保護法に反した行為だ。そんなわけで、ここでいう「外飼い」とは屋根付きの寝る場所が備わった運動場のある大きな囲い、を想像されたい。たとえばこんな感じ(下写真を参照)

外飼いというと、これがスウェーデンではスタンダードである。係留したまま飼うのは法律違反。

環境エンリッチメントとは動物園の世界では有名なコンセプトだ。野生動物が飼育環境下で、その動物として自然な行動が取れるよう飼育環境に工夫を凝らしてあげることを意味する。エンリッチメントと一言で言っても色々と種類があるが、ここで説明

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