文:北條美紀

[Photo by Claudia Luna]
私の周りにはグリーフ(大切な対象を失った後に起きるさまざまな悲嘆反応)についての知識を基に、ペットロスに苦しむ飼い主のケアを実践している人たちがいる。彼らのほとんどは大切なペットを失ったグリーフ経験者でもある。そして、彼らにとっての「大切な対象」には、ヒトだけでなく動物であるペットも当然含まれる。だが、私たちの社会や文化には、ヒトとの死別よりペットとの死別を軽く扱う傾向があるのも事実だ。
ここでは、ヒトと動物の命に軽重があるのかといった「種差別」問題はいったん置いて、ペットを失った飼い主が示すグリーフは、本当に「ヒトの死別によるグリーフより軽い」のかについて考えたい。この問いに答えてくれるのが、

