文:尾形聡子

[photo by Melinda Nagy]
犬は「人を助けようとする」動物なのでしょうか。
以前、犬曰くでも、困っている飼い主を犬が助ける行動を調べた研究を紹介しました。箱の中に閉じ込められて泣いている飼い主を、犬はドアを開けて助け出すのかという実験です。その結果、少なくとも一部の犬は飼い主の様子を察して自発的に行動を起こす可能性があることが示されました。
また別の研究では、犬は自分に協力してくれた人間に「お返し」をするのかという、いわば互恵的な行動についても調べられています。しかし、犬が人に対してそのような形で協力を返すかどうかについては、はっきりとした結果は得られていません。
このような、犬の「他者を手助けする行動」については、異種の人だけでなく同種の犬においても調べられてきました。上記は一例で、これまでの研究結果からは統一した見解は導き出されておらず、方法論の違いの影響が結果のばらつきに出ていると考えられています。
そもそも、動物はどの程度「他者を手助けする行動」を見せるものなのでしょうか。

