夏、花火、犬、そして同情あるいは思いやり

文:藤田りか子


[Photo by Adobe Firefly]

花火を怖がる犬への配慮、日本と欧米

日本は今がまさに花火大会の時期。お盆ではピークを迎える。さて、スウェーデンに移り住んで思ったのだが、日本では花火を怖がる犬の配慮についてあまり語られていない、という点だ。爆音を怖がる犬にとって花火の「ド〜ン!」という音は強烈だ。そして爆音(花火や銃声、雷など)への感じやすさは、遺伝によるところが大きい(詳しくは尾形聡子さんの記事「遺伝する?スタンダード・プードルの花火、雷、銃声への恐怖」を参考に!)怖がる犬は、はぁはぁ息を荒げながら部屋の隅にうずくまったり、落ち着かずよだれをたらしながら家の中をうろうろしたりする。

欧米の多くの国では、花火を怖がる犬についての話はよく取り上げられる。スウェーデンでは、ケネルクラブも「犬を爆音にさらさないよう!」というキャンペーンを行っていたし、なんと、打ち上げ花火禁止令をだすべし!と主張する人もいる。

ヨーロッパやアメリカにおいて打ち上げ花火は夏の風物詩ではなく、

【こちらは有料記事です】

続きを読むにはして下さい。

ご購読いただくと続きをご覧いただけます。

今すぐ会員登録して続きを読む