文:北條美紀
[Photo by Francis Painchaud]
犬との暮らしが飼い主にポジティブな影響を与えるかどうかについて、いろいろな研究が行われていることは皆さんもご存じだろう。最近の犬曰くの記事にも、「愛犬との交流は飼い主の精神状態にどう影響するか?」や「ペットの飼育は子どもの発達にプラスになる、は本当?」などがある。ただ、「どのような人がペットの犬から多くの恩恵を得られるのか」については明らかになっておらず、さらなる研究が必要だと考察されていた。この点について大きく二つの観点から考えてみたい。
そもそも幸せになるのが上手な人って?
恐らく、愛犬との交流から多くの恩恵を受けられる人は、その他のさまざまな事象からも幸せを享受する力がありそうだ。これまでの記事の中で何度も触れてきたことだが、幸せになる努力(プラスを最大化しようとすること)と、不幸をなくそうとする努力(マイナスをゼロにすること)は、全くベクトルが異なる。例えば、