文と写真:藤田りか子
[Photo by Dirk Vorderstraße]
思えば昨年はアシカにライニング技を入れる練習で無我夢中になった年であった。自分にとって初めてのフィールド系のラブラドール。よってガンドッグ用の本格的トレーニングも初めての試みとなった。
もちろん友人と頻繁にトレーニングをしたし、いくつかコースも取った。情報はまわりに溢れていた。様々な練習方法を聞いた。ただしどれが自分と彼女にあったトレーニングなのか、それを見出すことができず最初は全くの手探り状態であったのだ。道は遥か遠く、遅々として進まない時もあった。
が、ここ最近やっと暗いトンネルに一条の光が射してきたように思える。希望は見える。競技会にでて失敗から学んだことも大きい。我々にとっては大きな前進だ。ライニング(Lining)、すなわち犬を真っ直ぐに送り出すという技、そのトレーニングの苦労話とこれまでにインストラクターから学んできたそのコツのいくつかをシリーズとしてみなさんとシェアしよう。
以下はあくまでも私の経験によるもの「私とアシカにあったやり方」にすぎない、ということを最初に断っておこう。それでもみなさんにとって参考になれば幸いだしすごく嬉しい。ではどうぞ!先を読み進まれたい。