文と写真と動画:藤田りか子

こちらスウェーデンはもうすぐイースター(復活祭)。日本ではあまりなじみがないかもしれないが、ヨーロッパでは多くの国で金曜日から月曜日までの連休となる(ちなみにアメリカにはその休暇がない)。連休がもうすぐ来るぞ〜という期待感、そして訪れつつある春の兆しの相乗効果も手伝い、毎年この頃はとてもワクワクな気分になる。長い暗い冬があったからこそ、なおさらなのだろう。
そしてその春のワクワクは、家の中に閉じこもっていてはあまり感じられないのだ。やはり犬といっしょに外に出てこそ!家の裏の森の道をつたって歩いていくと、湿地地帯に出る。冬中、雪と氷で覆われていたのだが、今やほとんど溶けて、あるところから小川になって流れている。ところどころに水溜りができており、これが犬たちにとっての格好の遊び場となる。
それまで、私の横にしっかりつけて歩かせていた4頭の犬、ラッコ、アシカ、ミミチャン、シャチには
「いいよ!」
と早速解放のコマンドを出す。一番若いシャチは(1歳)は待ってました、と水飛沫をあげながら湿地を駆け回る。ミミチャンも同様だ。とはいえシャチほど勢いはない。そして初老アシカもズブズブと水場に彼女のテンポで入っていく。老犬ラッコは湿地に足を突っ込もうかどうか少し躊躇する。後ろ脚が不自由だからだ。湿地はぬかるんでおり、しっかりと脚をあげないと歩けない。しばらく立ち尽くしたまま、他の犬たちの様子見をする。
犬たちが遊ぶ様子を見るのはとても面白い。皆、とてもアイデアマンなのだ。水に浮いている氷の塊を前脚で掻きながら岸辺に誘導をしようとしたり、雪が溶けたためにそこここにあらわになった野ネズミの巣穴を引っ掻き回したり。それぞれが工夫をしながら遊ぶ。ラッコですら、脚が不自由なりにも、木をひっぱったり水に鼻をつっこんだりと、さまざまなことを試す。
雪解け水が流れる音、森にこだまする鳥のさえずり。犬たちが水場で活気に満ちて動き回る様子。春だなー。ああ、幸せ。ついさっきまでコンピューターの前で向き合っていた仕事の煩雑さなど、どこかにいってしまっている。やっぱりよく生きなければ、損ですな。
いろいろ言葉を重ねるよりも、見てもらう方が早い。百聞は一見にしかず。以下の動画をご覧あれ。

