自由研究著者:岡本文(おかもとふみ)
文:藤田りか子
小学生のお子様を持つご両親、そしてその当のちびっこたち!ワクワクの夏休みもなんだかんだでもう中盤に差し掛かった。さて、夏休みの宿題である自由研究は、もう仕上がりつつあるのだろうか。それともこれから?え、まだタイトルも決まっていない…?
ならば、犬曰くから自由研究課題のヒントを! 兵庫県加古川市に住む小学6年生岡本文(おかもと ふみ)ちゃんが昨年の夏に提出した自由研究をここで紹介しよう。文ちゃんは当時小学5年生。彼女の作品を犬曰くで取り上げるのは、これで2回目。実は2023年の夏にも犬をテーマにした素晴らしい研究を発表し、本サイトでも公開している。そしてなんと、その作品を紹介した記事は今年7月から現在まで、連続6週間にわたり「犬曰く」の人気記事ランキングで堂々の第1位を記録している。

というわけでここからは文ちゃんの昨年のマスターピースを。題して「ドッグスポーツ大図鑑」。これを読んでみなさんもドッグスポーツの物知りになろう!ネット上の情報では普通カバーしない「通向け」のドッグスポーツまで網羅。そして何よりもそのドッグスポーツの面白さについて、どんな犬に向いているのか、そしてどんなトレーニングが必要なのか、などふか〜い分析力で語ってくれている。
私がとくに印象を受けたのは、「まとめ」の部分。犬曰くの記事でよく我々が語っている「犬とハンドラーの関係性」のことを彼女は「しっくり」という言葉を使っていた。文ちゃんは愛犬のポーラといっしょにフリスビーをやっているのだが、そこから生まれた純粋な表現だと思うのだ。以下のその引用だ。
「…それからポーラとわたしからペアらしさが生まれました。ポーラはいつでもわたしが投げるディスクを信用してキャッチしてくれます。それにポーラがフリスビーをしているととっても楽しそうに笑っています。だからわたしも笑います。ポーラが失敗しておこりたくなる時もあるけど、それでもペアでいられるのはペアとして『しっくり』きているからです。この『しっくり』はどのドッグスポーツでも大切なことだとこの研究で思いました」
ではではお待たせしました。以下にどうぞ!
ドッグスポーツ大図鑑
最後に… 文ちゃんにインタビュー
この自由研究をなぜしたいと思いましたか?
「この自由研究をなぜしようと思ったかというと、お父さんの会社でルアーコージングや、ノーズワークなどのドッグスポーツを見て、ドッグスポーツとの関わりが増えました。そのときにフリスビーをはじめこのフリスビーというドッグスポーツが身近にあって、そのなかでドッグスポーツの競技はいくつか知っていたけど、どんな犬種がむいている?、犬のどんな特徴を使う?、犬や人はどんなトレーニングを?などが気になり、もっとドッグスポーツについて知りたいと思ったからです」
この自由研究の中でどんな発見があった?
「犬と人は絶対何かを【よむ】ことでやっとそのドッグスポーツができあがるということです。例えばノーズワークでは、人は犬をよみ犬はにおいのくもをよむことです。その【よむ】がふかいことで、そのドッグスポーツでいいプレーができるということです」
自由研究をするコツは?
「自分の好きなことをお題にすることです。そのおかげで私もここまで頑張れたんだと思います。そして、その自分が好きなことについて自分が少しでも気になったことを見逃さず、深めていくことだと思います」